Amazon:80年代
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日本の邦楽とかで音楽などを聴いてると
いろんな、いい曲があると思います。
すべては歌のために ポップスの名手が語る22曲のプロデュース&アレンジ・ワーク 単行本(ソフトカバー) – 2018/1/23
武部 聡志 (著)
目次
すべては歌のために ポップスの名手が語る22曲のプロデュース&アレンジ・ワーク 読んでみた。
プロローグ
SONG 04 「瑠璃色の地球」松田聖子
SONG 18 「さよならの夏 ~コクリコ坂から~」手嶌 葵
ほか。
秋元薫さん
現在では音楽の活動は引退されてます。
秋元薫さんのDress Downなどの曲は、現在も人気
この曲を、編曲などした武部 聡志さん
秋元薫さんからのコメント
現在は音楽活動から一線を退いている秋元薫本人からも、
今回のリリースに関して貴重なコメントが届いている。
時空を超えてこの曲が愛でられる不思議を一番楽しんでいるのは私です。素晴らしいミュージシャンをはじめ35年前にこの楽曲制作に携わってくださった皆様、また新しい船に乗せて未来に解き放って下さるスタッフの皆様に感謝します。いい曲!!踊れ!世界! 秋元薫
ビクターエンタテインメント公式サイト
和モノ A to Z Japanese Groove Disc Guide presents rare album Collection
DISCOGRAPHY ディスコグラフィー
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Discographylist/CL64506.html
80年代に発売した楽曲などが、現在でも、人気で
リマスター版や、DJなどがリミックスをして新たな曲として発売されてます。
海外で巻き起こっているジャパニーズ・シティ・ポップ
DJ Van Paugam Remix
Dress Down (Van Paugam 2021 mix)
我がままなハイヒール (Van Paugam 2021 mix)
秋元薫さんは、元カシオペアの最強リズム隊、神保 彰&櫻井哲夫らとシャンバラを結成
1986年に発表した唯一のアルバムCologneにボーナス曲2追加、
2020年リマスター仕様にて発売。
武部聡志によるプロデュース&編曲などユーミンの新旧サポートメンバーも多数参加。
コロン+1(2021年リマスター)
秋本 薫
2021/9/22
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Dress Down (Van Paugam 2021 mix)
秋本 薫
2021/12/15
我がままなハイヒール(Van Paugam 2021 mix)
秋本 薫
収録アルバム: コロン+1(2021年リマスター)
2021/9/22
Cologne (+2)
秋元薫 (アーティスト)
韓国のプロデューサー/DJのNight Tempo
昭和ポップス「昭和グルーヴ」シリーズも、いろいろリリース
秋元薫 – Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ
Night Tempo、秋元 薫
2021/8/11
Night Tempo氏などもリミックスしてます。
1. Dress Down (Night Tempo Showa Groove Mix)
2. 今日もひとりきり(Night Tempo Showa Groove Mix)
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BRUTUS(ブルータス) 2022年 7月1日号 No.964[山下達郎の音楽履歴書] 雑誌 – 2022/6/15
今まで語られてこなかった、楽曲提供・コーラス・編曲・プロデュースの膨大なキャリアに、合計8時間30,000字を超えるロングインタビューで徹底的に迫ります。
Sound & Recording Magazine (サウンド アンド レコーディング マガジン) 2022年8月号 (表紙&巻頭インタビュー:山下達郎) 雑誌 – 2022/6/24
サウンド&レコーディング・マガジン編集部 (編集)
11年ぶりのアルバム『SOFTLY』が完成
録音作品への飽くなき探究が結実したサウンド
ミュージック・マガジン 2022年 7月号 雑誌 – 2022/6/20
【特集】 山下達郎
山下達郎が11年ぶりのオリジナル・アルバムを発表する。今年も50本近い全国ツアーを敢行し、海外からの評価は年を重ねるごとに広がりを見せ、その存在感はますます強度を増している。来年、古希を迎えるという山下達郎がいま考えていることを大いに語った最新ロング・インタヴューを中心に、改めてその魅力を考える。
シティ・ポップに愛をこめて 名曲・名盤ルーツ探訪の旅 単行本 – 2022/6/3
木村ユタカ (著)
シティ・ポップ・マスター=木村ユタカによるオールカラーのルーツ解説シリーズ第2弾!
ヴェイパーウェイヴって何のことだったんですか?
新蒸気波要点ガイド (ヴェイパーウェイヴ・アーカイブス2009-2019) 単行本 – 2019/12/6
佐藤秀彦 (著), New Masterpiece (編集), & 17 その他
日本の音楽と、武部聡志。~ Happy 60 ~
昔って、お店とかで、音楽が流れると、このアーティストは誰?。またこの曲を作った人は誰なんだろ〜とかって思う人もいます。
武部 聡志さんを知ってる人、知らない人、いると思います。
武部さんが作った曲などを、知らずに耳にしてる人もいると思います。
今って、お笑いの芸人、アイドル、アレンジャー、アーティスト、他。ずっと一線で活躍するのは難しい世の中です。昔と違い、いろんな娯楽があるから。
今は、世代で、音楽の聴き方とかも、かなり違うと思います。
昔って、アルバムとかでも、この1曲だけが、ほしいと思ったら、買うとかレンタルレコードとかで借りるしかなかった。
今は、1曲だけの購入とかもできます。
音楽のジャンルも、かなりいろいろあります。
ポップスって音楽のジャンル。
ポップス、POPs、Pops、popsなど。
POP、ポップの複数形。
音楽の一分野 – ポピュラー音楽。英語のen:pops はポップスオーケストラを意味する。
日本でポップ・ミュージックの俗称として用いる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ポップス
ポップ・ミュージック(英: Pop music)とは、1950年代から1960年代にかけて西洋でロックンロールから派生して現代的形態で始まったポピュラー音楽のジャンルの1つ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ポップ・ミュージック
番組ファン、80年代歌謡曲愛好家、若い世代の音楽好きまで幅広くオススメしたい一冊です。
ザ・カセットテープ・ミュージックの本 〜つい誰かにしゃべりたくなる80年代名曲のコードとかメロディの話〜 (日本語) 単行本 – 2020/10/10
ベストアルバムも、いいですが、
アルバムで聴くと、当時の流行りの音色とか知れるかも
City Pop
ADVENTURE
サード・アルバム
菊池桃子 形式: CD
1986年、今でも人気があります。
OCEAN SIDE(オーシャン・サイド)
ファースト・アルバム
菊池桃子 形式: CD
1984年
TROPIC of CAPRICORN(南回帰線)
セカンド・アルバム
菊池桃子 形式: CD
1985年
高校生の頃、めちゃ聴いてた
ユニコーン『服部』ザ・インサイド・ストーリー ユニコーンと当時のスタッフ、関係者が明かす名盤誕生の裏側 (日本語) 単行本 – 2019/11/21
自分は、昔のCASIOPEAが好きだった。
CASIOPEA 40th Anniversary Official Book (日本語) 単行本 – 2019/12/10
1979年の鮮烈なデビュー以来、日本を代表するスーパーバンドとしてフュージョンシーンのトップを走り続けているCASIOPEA。デビュー40周年を迎え、現在第3期メンバーにより“CASIOPEA 3rd”として精力的に活動を続けるCASIOPEAのこれまでの軌跡から現在の活動まで、メンバー完全監修で制作するオフィシャルブックです。
(CD付き) ギター・マガジン 2020年 1月号 (特集:80年代シティポップ) (日本語) 雑誌 – 2019/12/13
シティポップを彩った、カッティング・ギターの名手たち
80年代/真夜中のファンキー・キラー編
紹介ギタリスト
角松敏生、松下誠、土方隆行、鳥山雄司、芳野藤丸、鳥山雄司、山下達郎、松原正樹、椎名和夫、など
スコア
「プラスティック・ラブ」竹内まりや
「DOWN TOWN」桑名晴子
作編曲家 大村雅朗の軌跡 1951-1997 単行本 – 2017/7/7
作編曲家 大村雅朗の軌跡 1976-1999(完全生産限定盤)
ヴァリアス (アーティスト) 形式: CD
ネコの手も貸したい 及川眠子流作詞術 単行本(ソフトカバー) – 2018/7/20
「残酷な天使のテーゼ」などの数々のヒット作を手掛けた及川眠子が書き下ろす、最初で最後の作詞教則本。
ひらめきと感性だけじゃ、作詞でメシは食えない!
Oh! Young~Golden 80’s (CDジャーナルムック) ムック – 2018/10/31
温故知新! ニッポンが元気だったあの時代を振り返る!
小室哲哉インタビューズ Tetsuya Komuro Interviews Complete Edition 2018<タワーレコード限定> Book
ヒット曲の料理人 編曲家・萩田光雄の時代 単行本(ソフトカバー) – 2018/6/11
萩田 光雄 (著)
ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代 単行本 – 2019/10/10
船山 基紀 (著)
カセットテープ少年時代 80年代歌謡曲解放区 単行本 – 2018/6/1
内容紹介
カセットテープで大切に聴いていた、80年代の名曲を今新たに語り尽くす
すべてのJ-POPはパクリである (扶桑社文庫) 文庫 – 2018/4/29
マキタスポーツ (著)
すべては歌のために ポップスの名手が語る22曲のプロデュース&アレンジ・ワーク 単行本(ソフトカバー) – 2018/1/23
武部 聡志 (著)
PROLOGUE プロデューサー/アレンジャーとして大切にしていること
SONG 01 「卒業」斉藤由貴
SONG 02 「あなたを・もっと・知りたくて」薬師丸ひろ子
SONG 03 「Rainy Blue」德永英明
SONG 04 「瑠璃色の地球」松田聖子
SONG 05 「流星のサドル」久保田利伸
SONG 06 「どしゃ降りWonderland」今井美樹
SONG 07 「危険な女神」KATSUMI
SONG 08 「全部だきしめて」吉田拓郎とLOVE LOVE ALL STARS
SONG 09 「believe」山口由子
SONG 10 「サクラ・フワリ」松たか子
SONG 11 「もらい泣き」一青 窈
SONG 12 「ハナミズキ」一青 窈
SONG 13 「僕らの音楽-オープニングテーマ-」武部聡志
SONG 14 「桜色舞うころ」中島美嘉
SONG 15 「Progress」kōkua
SONG 16 「いつか離れる日が来ても」平井 堅
SONG 17 「みらい」ゆず
SONG 18 「さよならの夏 〜コクリコ坂から〜」手嶌 葵
SONG 19 「ANNIVERSARY」JUJU
SONG 20 「心の旋律」有安杏果
SONG 21 「糸」EXILE ATSUSHI
SONG 22 「結婚しようよ」chay
[ゲスト・インタビュー]
長岡和弘(Producer / Director)
一青 窈(Artist)
小倉博和(Guitarist / Arranger / Sound Producer)
今井邦彦(Recording & Mixing Engineer)
[コラム]
80年代のレコーディング時間割
マイク選びもプロデューサーの仕事
ギタリストであり、ベーシストでもあり
スタジオでのストリングス・アレンジ
すべては歌のために ポップスの名手が語る22曲のプロデュース&アレンジ・ワーク 読んでみた。
すべては歌のために ポップスの名手が語る22曲のプロデュース&アレンジ・ワーク 単行本(ソフトカバー) – 2018/1/23
武部 聡志 (著)
目次
すべては歌のために ポップスの名手が語る22曲のプロデュース&アレンジ・ワーク 読んでみた。
プロローグ
SONG 04 「瑠璃色の地球」松田聖子
SONG 18 「さよならの夏 ~コクリコ坂から~」手嶌 葵
ほか。
自分は80年代の音楽が好きで、今でも聴きます。
やっぱり幼い頃に聴いてた音楽って、身体に染み付いてるというか、心地いいので、自然に、その楽曲を好んで聴いてしまうかも。
今の人って、今なりの音楽を聴いていると思うので、昔の音楽とか、どこがいいかわからいって人もいると思います。
自分は、あの80年代のシンセサイザーの音色とか、フレーズとか好きだった。
昔は、ポップスって音楽のジャンルも流行っていたかも。
武部聡志さんの足跡を追うと、日本のポップス史が見えてくる?。
1977年よりプロとしてのキャリアをスタートさせた音楽家、武部聡志 氏による初の単著です。
武部さんは、小学校3年生のころに、エレキギターを手にして、中学や高校生のころは、アマチュアバンドで、人前に出て、注目されるのが大好きだった。
いつの日からか、フロントに立つアーティストを支える立場の方が、自分には向いているんじゃないか?と思うようになりました。
そのきっかけは、多分、高校生のころ、荒井由実、スティービー・ワンダーの音楽に出会ったことが大きいのだと思います。
僕は、自分が前に出るのではなく(人前)自分の力で、人を輝かせたい。と強く思ったのです。
その後、多勢のアーティストたちと出会い、そのバックで演奏し、編曲家として作品を作り、プロデューサーとして、新しいアーティストを見いだし、そうこうしてるうちに、40年間がたちました。
仕事を始めた当初は、ミュージシャンとして、目立ちたいとか、ブレイクしたとか。
かっこいいサウンドを作りたいとか意気がっていた時期もありましたが、
いつの頃からか、歌のため、に一番良い音や演奏を探すように変化していきました。
ライブやレコーディングをしていく中で、すべては歌のため、にという。僕の演奏やアレンジメント、プロデュースワークによって、アーティストが、のびのびとパフォーマンスでき、より輝くことを喜びと思えるようになってきたのです。
この本では、僕のキャリアを年代順に、追いながら、スタジオワークなど一冊に、まとめてみました。
音楽家を目指している方
音楽の仕事をしてる方
音楽を愛しているリスナーの方
いろいろな方に、この本を書かれていることが、ヒントになれば幸いです。
プロローグ
プロデューサー/アレンジャーとして大切にしていること
バックバンドの経験から生まれた想い
お客さんの反応を肌で感じながら、このアレンジや演奏ではダメなんだ、この間奏の長さだと、観ている、お客さんなどは飽きてしまうなどを学べた。
強く意識してるのは、歌詞が聴こえるアレンジ
僕は、単なる売れ線の曲ではないところを目指したいと思いました。
僕は、国立音楽大学で、和声や楽典を学びました。
アレンジャーの役割は時代によって変化します。
僕より上の世代の方々は、譜面を書いて、演奏はミュージシャンに任せるとうい形でした。
しかし、僕らの世代からは、ミュージシャン・アレンジャーと呼ばれるスタイルが支流になりました。
自分も楽器を演奏して、スタジオで他のミュージシャンともレコーディングをしていく。
現代では、曲を作る人がアレンジも行い、場合によっては、エンジニアリングまで手がける。
僕が仕事を始めたことろは、まだ、分業でした。
作詞家、作曲家、アレンジャー、エンジニア、シンセサイザー・マニピュレーターといった専門家が、それぞれに、コミュニケーションをしながら、1つの楽曲を作っていたのです。
そこには、複数の人たちと交わることで、生まれるマジックがありました。
今って、1人で、全部する人とかいるから、お?って、面白い曲とか生まれないかも。
だから自分は、80年代の曲とか聴いてる。
機材の変化
MIDI(ミディ、電子同士でデータをやり取りするためのもの)やCDが生まれ、レコーディングスタジオでも、アナログのレコーダーがデジタルになりました。
初めて弾いたMIDI付きの鍵盤は、YAMAHAのDX7。
デジタルレコーダーになり、音がクリアになるけど、アナログで録ったような、にじみ感みたいなものがないなと思った。
プロデューサーの仕事は、何か?
ゼロから作っていく仕事だと思います。
最初に、こういう曲を作りたい。と思ったとき、、じゃあ、この人に曲を書いてもらおうとか、この人に詞を書いてほしい、ということから始める。それがプロデュースです。
プロデュースといっても、どこまで手掛けるかは作品によって異なります。
プロデューサーもさまざまです。
小室哲哉さんは、自分で曲を書き、それを小室サウンドと呼ばれる独自の音に仕上げて世に送り出しました。
歌には人生が表現される。
プロデュースは楽曲制作だけに、とどまらない場合もあります。
ジャケットデザインや衣装。出演番組のチョイス。
アーティストの方向性に関わること、すべてをトータルでプロデュースするというアプローチです。
いわゆる、アーティスト・プロデュースです。
この本では、武部さんが、プロデュース&アレンジした曲、CDも発売していて
SONG 01からSONG 22の、22曲を、解説してます。
人によっては、読んでためになると思います。
ただ、自分の好きなアーティストなどが入ってないと、読んでもつまらなく感じるかも。
自分は10代の頃、崎谷健次郎さんとか聴いてました。
武部さんは、崎谷健次郎の作品(曲)にもアレンジしてます。
この本では、崎谷健次郎さんのことかは載ってなかった感じ。
KISSの花束とか他、武部さんはアレンジを担当してます。
崎谷健次郎 ベスト・コレクション
崎谷健次郎
DIFFERENCE(2018リマスター復刻限定盤)
崎谷健次郎 (アーティスト)
SONG 01 「卒業」斉藤由貴
「卒業」は斉藤由貴さんのデビューシングルです。
普通、アレンジの打ち合わせでは、こういうサイズにしましょう。こういう、キーにしましょう。といった音楽的なことが中心です。
「斉藤由貴」SINGLESコンプリート
斉藤由貴
「卒業」では、学校のチャイムをイメージした音を使ってます。
アレンジは2時間でしました。
最初にリズムを録るとき、譜面は、すべて書いてからスタジオに入っていました。
「卒業」の場合は、パーカッションも含めて、5リズムです。
例
4リズムなら
ドラム、ベース、ギター、キーボードを指す。
アレンジにかけるのは1曲、1時間や2時間くらいです。
リズム録りの後は、シンセサイザーや、その他の楽器、コーラスなどのダビングを行いました。
シンセサイザーのダビングではシーケンサーも使っていたので、レコーダーとシーケンサーのタイミングを合わせるための同期という作業が必要になり、これが大変でした。
シンセサイザーのダビングで10時間くらいかかった。
それがゆるされる時代でもありました。
80年代のレコーディング時間割
当時のレコーディングでスタンダードな方法は、
13時~18時で2曲分のリズム録り、
そして、19時~24時で2曲分リズムを録るというものでした。
だから1日に、4曲のリズム録りをしていたわけです。
ギターなどは、リズム録りの時にダビングまで行っていました。
シンセのダビングやストリングス、ブラスなどは後日。
またスタジオに入って行うという流れです。
1曲録るのに中1日あればできるという感覚ですね。
だから、この曲を3日でレコーディングしたいんです。とお願いされるのは日常茶飯事でした。
朝起きて、8時~12時までの間に、その日に録る曲のアレンジを済ませ、
それからスタジオに向かうという毎日でしたので。
[ゲスト・インタビュー]
長岡和弘さん(Producer / Director)
甲斐バンドのベース
まだデビューしていない、斉藤由貴さんをデビューさせようとしてるときに、
ラジオのスポットCMで、小林麻美さんの、悲しみのスパイと言う曲が、ちょっとだけ流れたんです。
アレンジが、すごくいいと思いました。
会社の編成会議で、小林千絵さんの、水色のカチューシャという曲が、かかったときも、アレンジがすごくいいなと思って、誰がアレンジをしているか調べたら、
どちらも、武部 聡志と言う人が、アレンジをしてることがわかったんです。
武部 聡志。
僕は、武部 聡志は知らなかったので、知人を通して武部さんに電話をして会いに行ったんです。
それが武部さんと最初の出会いだったです。
小林麻美 CDベスト
小林麻美
GOLDEN J-POP/THE BEST 小林麻美
小林麻美
水色のカチューシャ – Single
小林千絵
歌謡曲 • 1983
SONG 02 「あなたを・もっと・知りたくて」薬師丸ひろ子
この曲は、自分の結婚式の前の前の日にレコーディングしました。
明日は、結婚式だから、夜遅くまで作業できないといいつつ、結局は深夜まで作業をしていました。(笑)
打ち込みと生の弦の組み合わせ
シーケンサーはローランドのMC-4を使ってたと思います。
その頃の僕は、シーンごとにシンセの音色を変えていくアレンジする上での楽しみの1つでした。
Aメロは、こういう音色、Bメロはこういう音色、サビは、この音色。ものすごくいろんな種類の音色を使うタイプでした。
作曲は、筒美京平さんで、デモではピアノだったと思います。
また、コード進行にも、特徴があって、オーギュメントや、マイナーシックスを、おいしい部分でよく使われます。
筒美京平さんは、当時、オケを録るときは、必ず来てくださり、いろんなアドバイスをいただけたので、そこから学ぶことはとても多かったです。
あなたを・もっと・知りたくて
薬師丸ひろ子
SONG 03 「Rainy Blue」德永英明
この曲のサウンドには、当時、僕が好きだった洋楽の影響があります。
AOR系、デヴィッド・フォスターの影響を。
濃い目のブルーを表現するサウンド
エレピとピアノを重ねる手法
この曲では、シーケンサーを使わず、シンセもすべて自分で手弾きしました。
ドラムも全部生です。
シングルコレクション
德永英明
SONG 04 「瑠璃色の地球」松田聖子
松田聖子さんのアルバム、SUPREME
このアルバムは、松本隆さんがプロデュースされていて、
松本さんから、丸々1枚、アルバムのアレンジしてほしいオファーがありました。
でも、スケジュールの都合で、10曲中、5曲しか参加できませんでした。
この曲では、生のストリングスを使いました。
ストリングスのアレンジに関しては僕の独学です。
音楽大学に通いましたが、ストリングスアレンジを専門に学んだわけではありません。
それよりむしろ、バックバンド時代に、いろんな先輩方のスコアを見させていただいて、そこから吸収したことが、とても大きいと思います。
アルペジオのバックでコードを演奏しているのはYAMAHAのDX7のエレピの音色(エレクトリック・ピアノの音色)です。
音でストーリーを綴る(つづる)アプローチ
曲の流れを大切にしてる。
僕は、歌を分割して録ったりはしません。
Aメロだけ、先に完成させ、後でサビは録りましょうなど。
どんなにつらくても、最初から最後まで歌ってもらいます。
なぜなら、このセクションを歌ってきたからこそ出る、このセクションの表情というのが、必ずあるからです。
ある部分だけを歌っても、それは生まれないです。
ピッチが合ってるとか、合ってないとかテクニカルな問題ではありません。
これは、歌だけなく、楽器でも同じです。
SEIKO STORY~80’s HITS COLLECTION~
松田 聖子
SEIKO STORY~80’s HITS COLLECTION~(カラオケ)
松田 聖子
マイク選びもプロデューサーの仕事
どんなマイクが良いのかはアーティストの声質によって違います。
本番の歌入れの前に、マイクを3本くらい立てて、それを切り替えて聴いてみるんです。
C-800Gのマイクがいいな。C12の方マイクがいいなど。
SONG 05 「流星のサドル」久保田利伸
僕が、この曲のアレンジのヒントにしたのは、ハービー・ハンコックのROCK itでした。
また、アルジャロウのレイジング・ウォーターズの影響もありました。
イントロのベースのフレーズなどは、この曲がヒントになってます。
もともと彼はデビュー前から、すごいボーカリストがいると業界の中で話題になっていて、彼の作ったデモテープも出回っていたんです。
レコーディングは、久保田君のライブに参加していたバンドメンバーが中心で、ギターは鳥山雄司君にも弾いてもらいました。
キックの打ち込みに使ったリズムマシンはLinen9000だったと思います。
流星のサドル
久保田 利伸
THE BADDEST
久保田 利伸
SONG 06 「どしゃ降りWonderland」今井美樹
生では絶対に吹けないような速いフレーズの部分は、シンセ・ブラスです。
また、ベースも、エレキ・ベースとシンセ・ベースの両方を使っています。
ミュージシャンのセレクトもアレンジャーの仕事
この曲のサウンド全体のムードは、スウィングアウトシスターや、バーシア。
また、シンセの刻みは、スクリッティ・ポリッティのアプローチに近いです。
スクリッティ・ポリッティとかめちゃくちゃ懐かしいかも。
自分は、高校生の頃とか、スクリッティ・ポリッティとかよく聴いてたので。
武部さんは、ギターの他にベースもレコーディングでは弾くみたいです。
また、自分ではギターは買わないそうで、良いギターを持ってる人が周りにいっぱいいるとか。
elfin
今井美樹
どしゃ降りWonderland
SONG 07 「危険な女神」KATSUMI
カメリア・ダイアモンドのCM曲に
80年代は、膨大な曲数をアレンジしていて、それがリスナーに、どのように届いたのかまでは考える余裕がなかった。
この頃から、僕は、アレンジでけではなく、プロデューサーという形で、アーティストと向き合うことが多くなりました。
レコード会社が決まる前からデモ制作をスタート
ホテルに缶詰で曲作り
危険な女神
KATSUMI
SONG 08 「全部だきしめて」吉田拓郎とLOVE LOVE ALL STARS
出会いの番組
僕は、番組がきっかけで、初めて吉田拓郎さんと共演することになりました。
全部だきしめて
吉田拓郎
SONG 09 「believe」山口由子
90年代は、ドラマの音楽を数多く作曲してました。
月9で、サントラを担当することに。
ビートを入れないアレンジ
映像と音楽
Believe
山口由子
SONG 10 「サクラ・フワリ」松たか子
意識的にサビは五音音階に
作曲は、コードよりもメロディを先に考えます。
時代はブレイクビーツ(レコードからドラムだけを抜き出したもの)
footsteps ~10th Anniversary Complete Best~
松 たか子
SONG 11 「もらい泣き」一青 窈
デビュー前からのお付き合いになります。
出会ったのは、友人からの紹介でした。
SONG 12 「ハナミズキ」一青 窈
当初、デモではAORだった。
16ビートか、8ビートかでノリは全く変わる
ハナミズキ -君と好きな人が 百年続きますように-
もらい泣き
一青窈
一青窈さんは、ドリカム、マライヤ・キャリー、ホイットニー・ヒューストン、などの曲を、デモMDに入れて、武部さんに渡します。
武部さんから言われたことは。MISIAや宇多田ヒカルとかR&Bには歌がうまい人が多くいます。
君が、これをやっても売れない。とハッキリ言われました。
君にしかできないもの。を一緒に探していきたい。
それからデビューするまでの4年間くらい、ずっと一緒にデモテープを作っていきました。
一青窈さんは、
途中で、この人で大丈夫かなとも思ったり(笑)
やっても、やっても、、なかなかOKがでないので、何が正解なんだろ?とすごく悩みました。
SONG 13 「僕らの音楽-オープニングテーマ-」武部聡志
作曲にかけた時間は30分ぐらいだったと思います。
譜面の書き方
作曲、アレンジを行ったら、レコーディングではミュージシャンの方に譜面を渡します。
僕の場合は、譜面の通りに弾いてほしいので、
弾いてほしくない音は書きません。
例えばCmのコードなら
セブンスのシ♭音は絶対に弾いてほしくないんです。
セブンスを弾いてほしいときは、Cm7と書きますから。
Cmと書いてあったら、ド、ミ♭、ソ、以外は弾いてほしくない。
でも、コードを、あいまいに書く、作曲家やアレンジャーも多いです。
ミュージシャン側としては、マイナーセブンスを入れたりする人もいます。
僕の譜面では、そういうものではないんです。と必ずお伝えするようにしています。
僕らの音楽
武部聡志
SONG 14 「桜色舞うころ」中島美嘉
四季を巡る言葉
キーの変更
中島さんの方から、もっと高いキーで歌いたいとリクエストがありました。
これは、とても珍しいことでした。
作曲時には、キーを想定して作るわけですが、
ベースはフレットレス・ベース
驚きのマスタリング(CDなどの音楽制作における最後の工程)
制作中とマスタリングの後で、音の違いを感じたのは始めてと言っていいくらい違う音になりました。
桜色舞うころ – Single
中島 美嘉
SONG 15 「Progress」kōkua
コンセプトは架空のバンド
スガシカオのすごさ
スガ君を、はじめ、このバンドメンバーが集まったのもマジックだと思います。
短時間で作り上げることができたので。
Progress
kokua
SONG 16 「いつか離れる日が来ても」平井 堅
転調で聴かせる間奏
作るデモテープは、必ず歌とピアノなんです。
メロディの数を意識することも大切
歌入れには、1曲、10時間くらいかけることもあります。
いつか離れる日が来ても
平井 堅
SONG 17 「みらい」ゆず
アコギに導かれたメロディ
ミュージシャンでアレンジの方向性が決まる場合もあります。
みらい
ゆず
SONG 18 「さよならの夏 ~コクリコ坂から~」手嶌 葵
不思議な巡り合わせ
時代設定に合わせた楽器のセレクト
ジブリ通いを繰り返したサントラ制作
映像を見ながらレコーディング
効果音の重要性
コクリコ坂から歌集
手嶌葵
コクリコ坂から サウンドトラック
武部聡志
サウンドトラック • 2011
コクリコ坂から イメージアルバム~ピアノスケッチ集~
武部聡志
インストゥルメンタル • 2011
SONG 19 「ANNIVERSARY」JUJU
カバーならではの歌の難しさ
ANNIVERSARY
JUJU
SONG 20 「心の旋律」有安杏果
ノートに書き留めれた詩
どこをサビにするか
どこをAメロ、Bメロ、サビにするかを決める必要があったんです。
心の旋律
有安杏果
SONG 21 「糸」EXILE ATSUSHI
糸は、多くのアーティストがカバーなさってます。
アレンジもいろいろあります。
歌を支えるパート
Beautiful Gorgeous Love / First Liners – EP
EXILE ATSUSHI
SONG 22 「結婚しようよ」chay
音楽は楽しむもの
ポップ感を出すコードに変更
代理コードなど
chayTEA
chay
自分は、最近の作品ではなく、もっと昔とかの80年代とかに活動の時とかが知りたかったです。
SONGでは1から22まで、関わった曲の解説などしてます。
でも、世代によっては、興味のないアーティストとかは聴かないと思うので、
すべては歌のために ポップスの名手が語る22曲のプロデュース&アレンジ・ワーク 単行本(ソフトカバー) – 2018/1/23
武部 聡志 (著)